執行役員ご挨拶

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平素は、グローバル・ワン不動産投資法人(以下「GOR」または「本投資法人」といいます。)およびグローバル・アライアンス・リアルティ株式会社(以下「GAR」または「資産運用会社」といいます。)に関しまして、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、GORは第43期(2025年3月期)の決算を迎え、投資口1口当たりの分配金は、3,835円となりました。
当期の日本経済は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復しています。東京のオフィス賃貸マーケットは、就業者の増加と出社率の上昇が同時に進行したため、好立地・高グレードビルへの移転だけではなく、拡張移転や館内増床等の面積拡張を目的とした移転需要も発生しています。一方、建築費高騰による工事計画見直しや人手不足による竣工時期遅延等のため、新築ビルの供給は減少しています。そのため、需給は逼迫し、賃料は上昇基調が継続しています。また、東京周辺部や地方都市においても、堅調な需要を背景に賃料上昇の傾向が見られます。オフィスビルの売買マーケットは、国内金利が上昇する状況下においても、投資家の物件取得意欲は引き続き旺盛であり、またAクラスビルの物件情報は依然として限定的であることから、高値圏での取引が続いています。

当期のGORは、大口テナントの退去により収益低下が見込まれていた品川シーサイドウエストタワーの一括売却を1月に公表し、3月に決済を完了しました。さらに、収益性の向上を目的に横浜プラザビルを売却する一方で、明治安田生命大阪梅田ビルの準共有持分70%を取得するという、スポンサーの明治安田生命を相手方とする6分割の相互売買を2月に公表し、第44期以降6期に亘って売却益を投資主の皆様に還元する予定です。また、GORとしては4回目となる自己投資口取得を過去最大規模の50億円で実施することを同日公表し、当期中に取得した4,522口すべてを3月28日付で消却しました。第44期も当期に引き続き自己投資口の取得を継続し、期中に取得する投資口のすべてを期末までに消却する予定です。今後、売却益等の一時的な要因による損益を除いた1口当たり当期純利益、すなわち、巡航EPUを2,400円以上で安定化させるために、インフレや金利上昇を上回る賃料増額に加え、ブリッジ案件の早期取得の実現と更なるパイプラインの積み上げに注力して参ります。
ESGについては、環境面(E)で、新たに2物件の環境認証を取得し、TCFD提言に沿った気候変動リスクの定量評価に本格着手しました。また、ガバナンス面(G)では、中長期的なGORの成長に対するGARによるコミットメントを改めて明確に示し、GARと投資家の皆様との利害の一致をより強化するために、GARによるGOR投資口の追加取得(上限4,000口)を2月に公表しました。

今般、GORは投資主価値の最大化に向け、中期成長戦略を策定しました。引き続き、GARとともに運用資産の着実な成長と安定した収益の確保を目指した運用と、ESGへの取組みを推進して参ります。投資主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

執行役員 内田 昭雄
グローバル・ワン不動産投資法人
執行役員内田 昭雄

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